投資家になるために知っておくべきこと – Y Combinator Startup Investor Schoolで学んだこと - [第四弾 - 最終弾]

はい、最終回の第四弾です!今までお付き合いいただきありがとうございました。とお礼をいう前に、本題ですね。ほい。では、今回はmeetingと投資を決めるプロセスをDalton氏がまとめて講義をしてくださいましたのでメモメモ。

 

CEO(Founder)と話すプロセス、Final Decisionを決めるプロセス by Dalton Caldwell*

*Dalton Caldwell ー App.netとimeem.incという会社のFounderを経て、Y Combinatorのパートナーになった。現在はパートナーとして複数のスタートアップのアドバイザー。

 

「初めから投資したいと思うような会社にはなかなか出会えません。色んな会社にあって自分の目や直感でこの会社に投資したいとわかるようになります。なので片っ端から会うのもありかもしれません。しかし、一番手取り早いのはスタートアップ育成プログラムに当たることです。」

 

シリコンバレーには沢山の育成プログラムがあります!(例えばY Combinator, 500 Startups, HTC, BoostVC...etc)ではどれほど会うのが良いでしょうか?

 

人それぞれですので答えはありません!ただ、例をあげるなら...

「年間に$50kの投資を10社にしたい場合。

Batchごとに5社ターゲットを事前に決めておきます。その後、Batchのdemoを見に行き、ターゲット5社を中心に、20社程とその場で話をします(プラスここには多くの投資家がいるのでコネクションづくりにも最高の場所なのです!)。後日、その中のお気に入り5社と改めてmeetingをすると良いです。この5社に投資をするかしないかは個人の自由ですが、沢山の会社と会い、話をすることで自分の投資の価値観も変わったり、新しい情報が入ってくるのでいい機会になります。」

 

1日で20社も見れる機会はなっかなかありません。誰かに紹介してもらったり、自分でAngellistからmeetingを獲得するよりはるかに効率が良いんです!(Angellistには時々誰も目をつけていない良い会社が隠れているのでバカにはできませんが!)

 

Final Decisionの決め方は投資家によって変わる!何を重点に見るのか?

  • How important is the team? (チームが大切?)
  • How important is the market size? (マーケットサイズが大切?)
  • How important is traction? (トラクションが大切?)
  • How important is your personal expertise in the market? (マーケットの専門知識を持っているかが大切?)

 

「色んな投資家がいて、色んな投資の仕方があり、色んな基準で投資が進んでいることを理解しておくことは大切です!これを理解していない投資家は、一番最初のSam Altman氏が言っていた通り、人やグループに合わせようとするからです。」ですので自分のプロセス、価値観、考え方に自信を持つことは投資家をする上で大切なのかもしれません!もちろん人の意見を全てシャットダウンするのはよくないですが...笑

 

また中には会社に会わずに決める人もいるそうですが、Dalton氏は会うことを力強く勧めていました。会って話すのとInvestor deckを見るだけでは中身の見え方がまるで違うそうです。私自身もここ三週間程で嫌というほど感じました。

Investor deckを見たときは一応話を聞いてみようかな?という感じだったのですが、話すとすごく面白い!っという会社は隠れています。また会うことで自分が投資をする際の自信に繋がるとも思います。

 

また、meetingをする際になかなか日程が合わせられない、返事が来ないのはダメなサイン!メールのやり取りから双方のコミュニケーションは始まっていますので皆さんもメールのやりとりには気をつけてください!

 

ではではmeetingで実際に何を聞くのか? (順番は関係ない)

・何をしているのか、なぜしようと思ったか

・チームにはどんな人がいるのか(その分野の専門家がいるか?アドバイザーは?)

・どんな成果がすでにあるのか(ユーザー数、顧客数、パートナ数、利益...etc)

・すでにどれだけの投資を得ているのか

 

「彼らが主役のミーティングですが、インタビューではありません。一種の会話として話すことでFounderもいろんな話をしてくれます。また、話している最中に携帯を見たりなどの行動はあまりいい風に見られないので皆さんも気をつけてください!

また、スタートアップの事業内容を聞くだけではなく、そのFounderの話し方、話す内容からその会社を見極めていくことも大切です。」

 

Meeting後のフォローアップ?

「面白い会社は一回のmeetingじゃわからないことはいっぱいあります。その後のフォローアップでは自分の不安、もっと深いデータを聞きたかったらどんどん聞いてください。またもう一度違うFounderとmeetingをしてもいいですし、どんどん不安要素を取り除きましょう。Startup自体も資金調達の為に情報は出してくれます!」

 

投資をすると決めたら...

  • すぐに伝えちゃんとしたフォームで手際よく順序よく投資を進めましょう!Startupは自社のプロダクトに集中したい為、資金調達などで時間はあまり取られたくないものです。

投資を見送るとしたら... (100中98回はNoというと思っておく)

  • Meeting後に何も言わずに連絡を取らないのではなく、しっかりと理由をつけて見送る旨を伝えることが大切です。これが今後の自分の評価や信頼に繋がり、人からの紹介が増える可能性があります!



以上が今回私がYSCICで学んだことです。プラス最近のインターンから学んだこと、感じたことも含まれていますが。笑

私のような駆け出し投資家インターン生やこれから事業を始める方が少しでも知識を得れたなら私も書いた甲斐があります。長かったこのブログを読んでいただきありがとうございました。ぺこり