投資家になるために知っておくべきこと – Y Combinator Startup Investor Schoolで学んだこと - [第二弾]
はい、第二弾です。今回は少し短めです!
前回、Sam Altman氏は投資を決める基準という観点から、チームの重要性、どれだけ自分が関わりたいのかを強調していました。しかし、Elad Gill氏*が説明してくださった成功する会社を見つける決定要因がSam氏のポイントとは違っていましたのでそちらをまとめます。
*Elad Gill ー グーグル退社後、ツイッターでVice-presidentを勤め、その後Color Genomicsという会社を設立。Color GenomicsでCo-Founderを勤めながら他のスタートアップの支援に従事。
どうやって成功する会社を見つけだすか by Elad Gill
「成功する会社を見つけるのと、投資をしたい会社を見つけるのは少し違います。では、成功する会社を見るとき、何が投資をしたいという決定要因になるのでしょうか?
チーム?マーケット?運?流行りの最先端をいく人?
答えはもちろんマーケットです。
1にマーケット
2にマーケット
3にチーム
4にその会社のためにどれだけ時間を犠牲にできるか(これはSam Altman氏と同じ)」
Rachleff's Lawという法則をご存知ですか?
マーケットとチームのどちらかがダメならその事業はダメになるというものです。なぜなら全てマーケットに負けてしまうんです。どーん
Terrible market (X) + Great team (O) => Market wins
Great market (O) + Terrible team (X) => Market wins
Great market (O) + Great team (O) => Magic!!!
マーケットを見るには...
- 自分または、自分の会社が実際に使おうと思えるか
- なぜ今なのか?5年後、10年後にどれだけ大きくなっているのか
- 大企業が着目し始めているか、すでに使っているか
- どれだけのニーズが存在するのか、ニーズの大きさは?
- どの年代に着目しているのか
Elad Gill氏曰く、マーケットと言う言葉には二つの意味があります。それはニーズと市場です。ニーズがあって初めて市場が作られます。しかし、もし一つでもニッチな世界で売れたらそれは市場があると言うことにもなります。この二つを合わせたマーケットをどうやって見極めるか、ということが大切であり、見間違えるとどんなにいいチームでも事業は沈んでしまいます。大きなニーズをいかに掴んでいるか、また小さなニーズをどうやって大きくしようとするのか、どのように戦おうとしているのかが重要になってくるそうです。
彼が最後に言っていた言葉で心にポトンッと落ちた言葉があったので、書き留めておきます。
“You cannot create a technology wave, but you can surf one”
「あなた一人がテクノロジーの波を作ることはできない(難しい)、でもその波にのることはできる」
これはまさしくマーケットに繋がる言葉だなっと思ったと同時に、小さなテクノロジーにいかに消費者が心を動かされるのか、動かせるチームなのかが鍵ともなると思いました。
また、日本の流行りを追う、作る女子大生や女子高生、インスタグラマーはある意味波を作っている人たちなのだと思うとすごいですね。笑