投資家になるために知っておくべきこと – Y Combinator Startup Investor Schoolで学んだこと - [第一弾]
こんにちわ。2018年1月後半からGREE VR Capital(GFR Fund)でAnalystとして7月中旬までの半年間、インターンをさせて頂いている溝口です。約5ヶ月がたったのですが、まだまだ学ぶことが多いインターン生活を送っています!そんな中、3月頭にY Combinator Startup Investor School (略してYCSIS)というクラスが四日間開催されました。このクラスは
- すでに投資家として活動をしており、他の投資家と知り合いたい人
- 今からエンジェルとして投資を始めたい人
- 投資家のことを知りたい人(Startup)
- 私のような駆け出し投資家インターンや学生
というように様々な人が受けられるものです!トータルで200人くらいは来ていたのではないかと...?オンラインでも受けれたクラスですのでトータル300はいたかもしれませんが。
YCSISのメイン講師はGeoff Ralstonでした。彼はY Combinatorのパートナーであり、Imagine K12というスタートアップアクセラレーターのFounderです。彼はY Combinatorのブログで、
「多様で優秀なSeed Investorが増えれば、その分Startupが成功する機会が増える。また多様なInvestor同士が交わることで、Startup周辺の環境がいい風に変化する。これにより、Startupが活躍できる可能性が高まり、更に多くのイノベーションが生まれ、世界がどんどん便利になっていくと我々(Y Combinator)は信じている。」
と、このクラスを始めた理由を述べていました。彼の言う通り、スタートアップをサポートができる幅広い知見を持った投資家が増えれば、Startupが成功する可能性もより高くなるかもしれません。
今までStartupのFounderのためのYC Startup Schoolは開催されていましたが、投資家のためのInvestor Schoolはありませんでした。第一回目となるInvestor Schoolに参加したので、どんなクラスの内容だったのかを自分のためのアウトプットと同時に、私のような駆け出しインターン生などの役に立てたら嬉しい限りです!また全部で四回のブログに分けて書いてますので、最後までお付き合いいただけると尚嬉しいです!それでは第一弾始まり始まり〜
(エンジェル)投資家になるたるために頭に入れておくこと by Sam Altman*
*Sam Altman ー Y CombinatorのPresidentでありOpenAIのco-chairmanを勤めている。スタートアップ業界では有名人。彼のポートフォリオには35社あり、うち8社はExitしている。
「良い投資家は投資を楽しみ、未来を作る手伝いをしており、そんな投資家はリターンが大きくなります。時には失敗をしますが、そこから学ぶことの方が多く満足度も高いです。」
彼は投資を始める人が誤解していることが二つあると指摘していました。
誤解その1
- 他の投資家の考えを気にしすぎること(80%の投資家が皆と同じ所に投資をしたがるそうです。)
誤解その2
- べき乗則 をしっかりと理解できてない
この二つからSamがまとめたこと、それは...
「8割に入るのではなく2割に入ること」
「人は失敗ではなく成功を見る傾向にあります。だからいくつ失敗しても良いんです。他の投資家が投資しているから自分も投資するんではなく、自分の感性、自分の考えで投資をすることがStartup周辺の環境を変え、イノベーションが起こりやすい環境が生まれるんです。」
いい投資案件を見つけるために必要なこと
- 一番効果的なのは大きなaccelaratorや投資企業の人と仲良くなることです。(シリコンバレーで言うシリコンバレー村にいかに溶け込むか、入り込むかが鍵となるのは皆さんもご存知だと思いますが、これがすごく大変です...。)
- 自分の価値をあげる
- 仲良くなっても、次に大切なのが、投資家としての自分の評価です。良い投資家にはいい会社や案件を紹介したくなるし、スタートアップにもあの投資家は良い投資家だよっとタレコミが流れるのは当然のことです。私自身インターンをやっていてすごく思うのは「自分の価値 =(投資する分野、Startupに貢献できる)知識の量」という方程式が成り立つということをつくづく感じます。(勉強しろってことですね、はい。)
- 数多くのネットワークコミュニティで人とあうこと
- 新しいStartupはいろんな投資家と会おうとするので、meetupなどには沢山います!多くの知識をインプット、アウトプットするいい機会にもなりますので皆さんにもmeetupに行くことをオススメします。
投資をしたい会社を見つける基準
- 投資家は人を、チームをみる
- 多くの投資家が自分が投資をしてその後ビジネスを助けたいか、一緒に仕事をしたいと思える相手か、を見ています!
- 現在のマーケットサイズはあまり気にしすぎなくても良い
- 現在の大企業の中にも、10年前のマーケットサイズが大きくなかった企業は多くありました。そのため、企業のマーケットサイズが10年後にどうなっているかを考える方が大切です。
- リアルトレンドとフェイクトレンドを見極める
- 2015年にVRがこれからくるよっと予言していた人達の何割の人が口だけではなく、実際にVR Headsetを買い、ヘビーユーザーとして使用していたでしょうか?口だけではなく、彼らが本当にヘビーユーザーとしてサービスを利用し始めた時、それははじめてリアルトレンドとなります。
- 良いアイディアは一見悪いアイディアのように見える
- reddit が良い例ーー(日本でいう2チャンネルに似ているもの)人のリンクで他のユーザーが議論をしたり、ボケたりする場所ーー。はじめにredditが出てきたときは皆バカじゃないの?という評価だったそうです。しかし急成長の後、Condé Nast に買収されました。
- 良い会社は良いプロダクトを常に提供している(前に、新しい世界に進もうといている)
- Appleの創業者であるスティーブジョブスは、人々に新鮮で、革新的、また今までにない良いプロダクトを常に提供しようとしていました。
最後にSam Altmanが次の言葉で締めくくっていました。
"I see something that no one else did"
「私は他人が見ないところをみる。」この言葉には賛否両論あるかと思います。しかし過去に成功したスタートアップの多くが最初は投資委員会や多くの人から理解されず、否定されたものであったことを考えるとこの言葉を最後に持ってきた理由がわかる気がしました。
第一弾を最後まで読んでいただきありがとうございます!第二弾続きまっす。ぺこり